不動産投資は儲からない7つの理由
昨今、「不動産投資で年収2000万円」や
「不動産投資1年で資産〇億円」などといった見出しや記事を見かけることが多くなりました。
その影響もあり、多くの会社員が副収入のため将来のため、脱サラのために
不動産投資を始める人が多くなりました。
現在の国内事情として、「低金利での融資」を受けやすい。
という背景がありますから、このチャンスを逃すのはもったいない!
そのように考える人、またはそのように教える書籍やコンサルタントが乱立しています。
では、この低金利時代、会社員が不動産投資をするのは
メリットなのか?デメリットなのか?
よく考えた方がいいのですが
多くの相談をいただく中で見えてくる問題点を検証したいと思います。
1、不動産投資は不労所得は幻想!
弊社のグループでは多くの不動産を所有し、売買はもちろん賃貸、土木、設計、デザインまで
コンサルティング、投資案件などトータルでプロデュースもしていますが
賃貸収入、インカムを狙うお客様の収入形態には2通りあります。
1、資産家タイプ
この資産家タイプの不動産投資家は「いい案件」が回ってきます。
資金に余裕もありますし、人脈も備わっています。
そして、なにより決断力も高く、投資家としての資質が高いのです。
即断即決で契約を交わし、現金で物件を購入する方がほとんどですから
優良物件が回ってくるのは当然といえます。
このタイプですと、新しく、駅近など入居者に人気もアリ
物件の稼働率は毎年97%-98%と100%近くになっています。
この状態ですと、「不労所得」状態といえるでしょう。
2、会社員タイプ
預貯金が少なく、不動産投資を銀行融資でまかなうタイプの方には
資産家に回ってくるような好条件の物件はまず、当たりません。
不動産投資は巨額が動くビジネスですから、弱者に良いものが回ってくるはずがないのも当然ですよね?
そもそもが不動産というのは「限定性の高いもの」です。
だからこそ価値があるえわけです。
安ければいいわけでも無く、利用価値がなければ「資産」でもなければ「投資対象」にもなりません。
つまり、資産家に限られた優良物件を取られた後の
「残り物」で勝負しなくてはいけないのです。
となってくると、リフォーム、光熱費、間取り、賃料などでコストカットしながら
戦わなければいけないわけですね。
値下げ合戦、アイデア勝負、などをしながら少ない収益を得つつ
そのほとんどを銀行に返済しなければいけない!
資産家は優良物件でなんの苦労もなく返済もなく
まるまる利益が残りますが、会社員の融資による不動産投資は
動かすお金が大きい、投資金額が大きい割に手間がかかり利益は少ない!
といわざるをえないのです。
むしろ突っ込んで言わせていただければ
世の中に出回っている90%以上の物件が、会社員の不動産投資には適さない物件で
収益性が低く資産価値も乏しいものがほとんどなのです。
■不動産空き家問題
すでに7軒に1軒が空き家ということからも
価値のない不動産がゴロゴロしていることはご理解いただけると思います。
そんな中から資産のない会社員がいい物件を探して購入するのは、
並大抵の努力では不可能なのです。
むしろ不動産屋さんにカモにされている。
それくらいに考えておいた方がいいかもしれません。